① 何が起きた?

厳しい就職環境の中、緊急の就職支援を通じて経理職に就きました。定年間際の上司から引き継ぐ形で仕事を始めましたが、その上司は一人で仕事を抱え込むタイプで、なかなか実務を任せてもらえない日々が続きました。会社の吸収合併に伴う経理統合業務では、月130時間を超える残業をこなす時期もありました。5年間、数字の正確さを求められる仕事を続けましたが、四半期ごとの固定資産管理で指摘を受けることも繰り返しありました。

② 当時どう感じた?

仕事は与えられればこなせましたが、そこに手応えややりがいを感じることはほとんどありませんでした。シーンとした静かな職場で、自分から声を上げることもできず、「やることがない」日々に虚しさを感じていました。忙しくなればなったで、自分が何のためにこの作業をしているのか分からなくなる感覚がありました。

③ なぜそうなったのか?

「正確さ」だけが評価軸になる環境と、自分が価値を感じる「人と関わりながら価値を生み出す」感覚との間にあったズレが、消耗の正体だったのだと思います。仕事を"こなす"ことと、その仕事に"やりがいを感じる"ことは、まったく別の軸にあります。

④ そこから何に気づいた?

「こなす仕事」を続けているだけでは、いつまでも手応えを得られないことがあります。"目的"にする仕事と、"手段"として使う仕事とでは、感じ方がまったく違うのだと気づきました。

⑤ 今ならどうする?

今なら、仕事を選ぶときに「この仕事は何のためにやるのか」「その先に誰の顔が見えるか」を、スキルの有無より先に確認すると思います。