① 何が起きた?

1歳の子どもが元気に動き回るようになり、目に入ったものに興味を持って、歩いたり走ったりします。子どもと駐車場にいたとき、走っている子どもの前に車が出てきました。駐車場なので車が動くのは当たり前ですが、子どもは目の前の興味の対象に向かって動いていて、そこに車が来るかもしれないという未来までは考えて行動できません。

② 当時どう感じた?

子どもは先のリスクまでは考えられない。だからこそ、大人が先に危険を想像する必要がある。この出来事から、危険予知について考えるようになりました。

③ なぜそうなったのか?

今回の状況には、3つの要素が重なっていました。車が出入りする駐車場という環境、興味を持ったものに向かって動き回る子どもの好奇心、衝突すれば大きなけがにつながる可能性がある車という物体です。それぞれは特別なことではありませんが、同じ場所で重なると事故につながる可能性が生まれます。危険は、何か一つの要素が悪いから起きるとは限らず、環境と行動と物の性質の組み合わせによって生まれるのだと思います。

④ そこから何に気づいた?

危険予知の目的は、未来を当てることではなく、危険が起こる可能性を考えて、起きた場合の被害を減らすことなのだと気づきました。予想が外れても、先回りした行動が無意味だったとは限りません。これは仕事にも当てはまり、締め切りのある仕事で「このまま進んだらどこで止まりそうか」を先に考えたり、メールを送る前に相手の立場から読み直したりすることにもつながります。ただし、すべての危険を想像しようとすると、不安ばかりが大きくなって行動できなくなります。考えるべきなのは、起こったときの影響が大きいことと、少しの工夫で防げることだと思います。

⑤ 今ならどうする?

今なら、何かをするときに「5秒後の未来」を想像してみます。子どもと歩いているときは「このまま進むとどこに行くか」、仕事を進めているときは「次に何が問題になりそうか」、メールを送るときは「読んだ相手はどう受け取るか」。必要なら今の行動を変えます。ただし、子どもが車の近くにいるような危険な場面では、立ち止まって考えるよりも、まず安全を確保することを優先します。