① 何が起きた?

就職活動をしていた頃、面接で「あなたの強みは何ですか」「自己PRをしてください」と聞かれることが苦手でした。学級委員や生徒会活動など、学校ではそれなりに真面目に活動していましたが、それを「自分がやりたかったからやったのか」と聞かれると、よく分かりませんでした。結果として、現役時代には内定を取ることができませんでした。

② 当時どう感じた?

周囲からは「真面目な学生」「責任感のある人」に見えていたかもしれませんが、就職活動で求められた「あなたは何者なのか」という問いに、自分自身で答えられませんでした。

③ なぜそうなったのか?

振り返ると、自分は「いい子」であろうとしてきたのだと思います。学級委員や生徒会活動でも、社会の模範になるような人間を演じようとし、「こうしたほうがいい」「周りからどう見られるか」を考えることが多い一方、「自分は何がしたいのか」「本当はどう感じているのか」という部分は十分に育っていませんでした。家庭環境の中でも周囲の機嫌をうかがい、相手を優先する役割を担ううちに、自分自身の感情や意欲が後回しになっていったのだと思います。

④ そこから何に気づいた?

「自分らしさがなかった」のではなく、「自分らしさを探す経験が足りなかっただけ」なのかもしれないと気づきました。自己PRは、頭の中で突然作り出すものではなく、何に興味を持ち、何を続け、何に怒り、何に喜んだかという経験の積み重ねから少しずつ見えてくるものです。当時の自分に足りなかったのは「自己PRの能力」だけでなく、自分を知るための経験そのものだったのだと思います。

⑤ 今ならどうする?

今なら、幼児のように、いろいろなことに小さく興味を持ってみます。気になった本を読む、行ったことのない場所に行く、興味のある仕事について調べるなど、意味や損得を先に計算せず、「面白かった」「もっとやりたい」「これは違う」という自分の反応を観察します。正解を探すのではなく、反応を集めることを続けます。